自分だけの部屋の外

ほぼ自室にいる

広島旅行2023 (4) 錦帯橋と岩国城

前回の続き。

県境を超えて山口県岩国市へ。押し寿司好きとしてこれが食べてみたかった。

岩国寿司

岩国寿司

ぎゅっと押し固められたちらし寿司であり、味は見た目どおり。ただし押し固め具合がいわゆる押し寿司よりずっと強い。ご飯の粒がおはぎや五平餅くらい一体化していて、ずっしりしている。

メニューに岩国寿司一切れとお吸い物のセットがあり、さすがにそれではさびしかろうとほかにもお皿が付く定食を注文した。とはいえ一切れの岩国寿司は在宅勤務日の昼食であればじゅうぶん足りる密度だった。サトウの切り餅換算なら3、4個分はあった。

切符を買って、錦帯橋を渡る。

錦帯橋

錦帯橋。おおむね木造。技術!

200メートルある川にかかるだいたい木造の橋。古い木造建築といえば寺社仏閣で眺めるものなのが常なのにたいして、こちらは歩いて渡れる。実用性がある。

錦帯橋の欄干

微妙に浅い階段を上り下りする。つまずきそう

江戸時代だと、この大きさの木橋をつなげて使うための計算はどうやってやったんだろうか。架け替え時のノウハウはどうやって引き継いでいるのか。そのあたりの説明はなし。渡って楽しむ。

橋を渡ると吉香公園。周りは元武家屋敷らしいひろびろしたところだ。

お城の石垣風の見晴らし台がありつつ全体的にはモダンな公園

錦帯橋を建てた吉川藩の三代目

殿さまの向こうに、ふもとから見えるように位置をずらして戦後に再建された岩国城が見える。予算がない中ようやく建てたお城を、一国一城令のせいで築七年で壊すことになったらしい。お気の毒だ。

ロープウェイで登ってさらに15分歩くと、岩国城にたどり着く。ロープウェイ待ちの列に米語を話す観光客が多かったのだが、そういえば岩国には海兵隊の基地があるのだった。

岩国城天守閣からの眺め。錦帯橋の規模を実感できる

川幅200メートルの錦川がうねうね蛇行しながら瀬戸内海に流れ込んでいる。東京育ちにはうねうねした川が珍しい。こんな眺めを毎日見ていたら、城下を栄えさせなければとやる気も出ただろう。

お城を観終わったらもう各種施設の閉館まで間がなかった。岩国徴古館で主に吉川家と錦帯橋の展示を見て、岩国観光終了。白蛇や宇野千代まで手が回らなかった。残念。

岩国徴古館。昭和17年起工、20年完成

錦帯橋近くから岩国駅に戻るバスで「みんくる」に遭遇してハッとした。

都営バスが岩国で第二の人生を送っていた

岩国から広島まで電車で50分。駅ビルで軽く食べたかったのだが、大規模工事中の広島駅南口は、初見では攻略不可能だった。おとなしく福屋駅前店でお惣菜を買って、ホテルに向かった。

次回へ続く